遺産分割協議書の訂正方法

行政書士法人IMSの冨田です。

相続手続きのための遺産分割協議書は

相続人全員が署名し実印を押すことによって完成しますが、

この時、空いているスペースにもうひとつ実印を押してもらっておくことで、

軽微な修正が可能になります。いわゆる捨印と呼ばれるものです。

 

遺産分割協議書に誤りがあった場合、本来であれば誤りの部分に二重線を引き、

その上から訂正印を押すのですが、この訂正印は署名捺印したものと同じ実印を

使用することになります。

全体に関わる内容部分を訂正する場合は、相続人全員の実印で訂正する必要が

ありますので、 相続人が多い場合や遠方に住んでいる場合等は手間がかかります。

その様な不便さを解消するための方法が捨印です。

 

予め相続人全員が捨印をしていれば、訂正箇所に二重線を引き、

正しい文言を記入した上で、 捨印の箇所に訂正した文字数を

「○字削除」「○字訂正」「○字追加」等と記載するだけで訂正が完了します。

 

捨印で訂正できるのは軽微なものだけあり、相続人や相続内容等の重要な事柄を

変更するのであれば、 遺産分割協議書を再作成するのが一般的です。

とはいえ、捨印は訂正内容を確認しないまま認める行為になりますので、

遺産分割の話し合い段階で揉めたようなケースであれば、

あえて押す必要はないでしょう。

 

捨印の法的意味を知った上で、上手に活用していただければと思います。

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