卒業後、在留期限が残っていても・・・

行政書士の山口です。

 

9月の卒業時期を控え、最近留学生の方から、次のような質問を受けることが増えてきました。

 

「9月末で大学を卒業するのですが、在留期限はまだ残っています。

このまま在留期限まで、日本に滞在してもいいですか?」

 

答えは、「No」です。

 

日本に滞在している外国人の方は、保持している在留資格により認められた活動を行う、ということで、日本での滞在が許可されています。

在留資格「留学」の方の場合、認められている活動は、「学術機関において教育を受ける活動」であり、これは、その学術機関に在学していることを意味します。

 

そのため、卒業してしまった場合、在学していないことになるので、「留学」の在留資格に該当する活動を行っていない、ということになります。

 

だからと言って、例えば、卒業式の翌日に、

「あなたはもう在留資格に該当する活動を行っていません。不法滞在です。」

というのはあまりにも酷であり、実際にはそうではありません。

 

原則としては、卒業後、日本に継続して滞在する理由がない場合、帰国する、あるいは、卒業後に行う活動(就労等)に該当する在留資格に変更する、などを、速やかに行う必要がありますが、その期間としては、長くても3か月以内となります。

 

「3か月以内」の、法律上の根拠は、入管法第22条の4に規定されている「(一部を除く)在留資格をもって在留する者が、当該在留資格に係る活動を継続して3か月以上行っていない場合、在留資格取消しの事由に該当する」というものです。

 

また、卒業後、日本を出国するときは、空港で在留カードを返納しなければなりません。

有効な在留カードを持っている方は、「みなし再入国」制度を利用して、再度日本に入国することができますが、この制度も、保持している在留資格に基づく活動を行っていることが大前提です。

そのため、既に卒業しているにも関わらず、再度「留学生」として日本に入国することはできません。

 

在留期限が残っていても、「留学」の在留資格は、あくまでも在学中のものであると認識していただくことが重要です。

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