在留カードの偽造について

こんにちは。行政書士法人IMSの岩渕です。

最近、外国人の在留カードの偽造が相次いでいます。去年の全国の摘発件数はこれまでで最も多い620件に上ることが報告されており、6年前に比べると6倍になっています。SNS上で、主に中国人やベトナム人向けに1枚1万円前後で売買され、在留資格や在留期限を書き換えた大変精巧な偽造カードが出回っていると言われています。日本国内には、在留カードを大量に偽造する「製造工場」となる拠点が複数あると報道されています。

何故このように偽造カードが出回るのでしょうか。いずれ在留カードを更新したり、別の在留資格に変更申請する方であれば、各外国人の情報を入国管理局は把握しており、偽造であることが判明するはずです。偽造カードを取得することは、賢明な判断とはいえません。「留学」の在留カードで日本に滞在し「資格外活動」許可をもってアルバイトをして収入を得たいケースか、合法的に就労できる在留資格を偽って取得し、日本で就労するためでしょうか。企業は、外国人を採用する際に、就労をできる有効な在留カードを保有しているかを確認する義務があります。しかしながら、外国人の方が、就労できる在留資格や有効期限内の在留カードを持っていれば、企業はその外国人の方を採用してしまいます。実際に、就労制限や在留期限のない「永住者」や「定住者」の偽造カードが多く出回っているとも言われています。

近年、大学を卒業していなかったり、日本語が堪能でない外国人の方が、「留学」の在留資格から就労のための「技術・人文知識・国際業務」に変更することは難しいケースも多くございます。各種学校を卒業し、本来の該当する活動を行わなくなっても、どうしても日本に滞在し続けたい場合に、偽造カードの取得に走ってしまうのでしょうか。仕送りをすべき家族を本国に残してきたり、日本に来日するためにブローカーに大金を支払って多額の借金を背負っているからでしょうか。いずれにしても、金額は1万円前後と安価であっても、重大な犯罪を犯していること、それにより今後将来にわたって日本に滞在できない(入国できない)可能性があることを、十分に理解してほしいと思います。

また、今年から特定技能という新しい在留資格が導入されますが、この制度の導入が上記のような違法行為の減少にどう影響するのか、注視していきたいと思います。

以下のサイトでは在留カード番号の失効情報等が確認できます:
https://lapse-immi.moj.go.jp/ZEC/appl/e0/ZEC2/pages/FZECST011.aspx

在留カード等仕様書の公開について:
http://www.immi-moj.go.jp/news-list/120424_01.html

入国管理局による注意:
http://www.immi-moj.go.jp/news-list/gihenzozairyuka-do.pdf

-ブログ一覧へ-