ジョンが行く:日本上陸

こんにちは、行政書士法人IMSの桑原です。今年はゴールデンウィークが10連休ですね。新元号の祝福ムードも相まって、とても楽しみにしています。入管法が改正され、新たな在留資格「特定技能」が始まりました。この在留資格で海外から人材を招へいしたり、既に他の在留資格で日本に滞在する外国籍の方をこの在留資格へ変更する場合、登録支援計画書を申請時に提出しなければいけません。こちらは大枠で9つの項目を満たす計画内容でなければならず、受入機関が計画や実行することは難しい内容となっています。その場合は外部の登録支援機関へ委託することが可能なのですが、この機関の登録は未だ1件も完了していないようです。前途多難ではありますが、人口減の日本にとっては重要な制度ですから、引き続き動向に注視していきたいところです。さて、前置きが長くなりましたが、ジョンくんは日本に入国できるのでしょうか。半分フィクション前回のジョンが行くはこちら

 

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ジョンくんは羽田行の飛行機の中で手に汗を握っていました。

 

「どうしよう、IMSイトウさんに提出した質問書の中で到着予定空港は「成田空港」って書いたけど、うっかり羽田空港着の飛行機を取っちゃったよ(*1)。。。僕は日本に着いたら嘘を責められてアメリカに送り返されるんだろうか。。」

 

ドキドキしながら羽田の入国審査の列に並んでいたジョンくんですが、いざ自分の番になったら、そのことについては忘れていました。というのも、他の事に気を取られたからです。

 

「今回、日本には何の目的で来ましたか?」

 

「えっ、えーと働きに来ました!」

 

「在留資格認定証明書は持っていますか?」

 

「(あ、出すの忘れてた!(*2))はい、これです。」

 

「はい、じゃああなたは3か月以上滞在するからこのカードを必ず携行してください。」

 

「ありがとうございます!」

 

入国審査官から渡されたのは、免許証のようなカードでした。

 

「僕がイトウさんに送った写真が貼ってある・・こんなことならもっとカッコいい見た目の写真を送ればよかったな。」

 

到着エリアには株式会社NYKNの人事担当者前田さんが迎えに来てくれていました。

 

「前田さーん!迎えに来てくれてありがとうございます。知っている人がいるのは最高ですね!」

 

「ジョンくん!時間どおりのフライトになってよかったね。無事在留カードはもらえた?さ、これからジョンくんが住むウチの会社の寮に行くからね。」

 

ジョンくんは前田さんが運転する車に乗って、ほっと胸をなでおろしました。

 

「はーーーー、着いた。普通の旅行とは違って何だか緊張するよー。それにしても前田さんが来てくれてよかったな。おかげで、また東京の迷路に迷うことにならずに済んだよ。」

 

前田さんの車はある建物に入っていきました。

 

「ジョンくん、まずは住居地の届出を行いましょう。(*3)」

 

そこはジョンくんの寮がある区を管轄している区役所だったのです。住居地の届出を行うと、在留カードの裏に居住地が印字されます。

 

「へー、裏に住所が書かかれるのか。漢字はまだ全部読めないけど、ここが僕の住所だな。後でスマホで調べてみてよう。」

 

まずは、無事日本生活のスタートを切れたジョンくんでした。

(来月に続く)

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*1:申請時に申請書内に到着予定の空港を記載する箇所がありますが、こちら及び入国予定日はあくまで予定なので、実際の到着空港や入国日が記載情報と異なっていても問題ありません。

*2:入国審査時、査証が貼付されたパスポートとともに、日本で発行された在留資格認定証明書を入国審査官へ渡し忘れるのは、日本のビザ免除対象国の方に多く見受けられる事例です。査証に気づかない入国審査官が、観光ビザでの入国手続きとしてしまう場合があるので、注意が必要です。3か月以上の中長期滞在者には、入国審査時に在留カードが発行されるのでそこで気づくことができますが、3か月以内の滞在者は、観光ビザで入国すると日本での就労は認められませんのでご注意ください。

*3:空港で在留カードが発行されたら、上陸から14日以内に居住する場所を最寄の区市町村役所に届け出る必要があります。転居をした際も同様です。この届出を90日間行わない場合、在留資格取り消し対象となりますのでご注意ください。

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