「報酬」とは何か?を考える。

行政書士の川上です。

 

先日お客様からお電話でこんな質問を受けました。

 

留学生がある機関誌に投稿した記事が採用され、掲載誌から謝礼をお支払いしたい、

との話になっている。

その留学生は資格外活動許可を持っていないが、謝礼を受け取っても良いのか?

 

まず留学の在留資格は非就労資格なので、報酬が派生するような活動(アルバイト等)

をする場合は資格外活動許可を申請・取得しなければなりません。

 

しかし、上記の留学生の受け取る「謝礼」は「報酬」なのでしょうか?

 

法令上、報酬には『業として行うものではない講演に対する謝金、

日常生活に伴う臨時の報酬その他の法務省令で定めるものを除く』と定められていて、

それは具体的には以下のような活動のことを示します。

 

1. 業として行うものではない次に掲げる活動に対する謝金、賞金その他の報酬

・講演、講義、討論その他これらに類似する活動

・助言、鑑定その他これらに類似する活動

・小説、論文、絵画、写真、プログラムその他の著作物の制作

・催物への参加、映画又は放送番組への出演その他これらに類似する活動

2. 親族、友人又は知人の依頼を受けてその者の日常の家事に従事すること

(業として従事するものを除く。)に対する謝金その他の報酬

3. 留学の在留資格をもつて在留する者で大学又は高等専門学校

(第四学年、第五学年及び専攻科に限る。)において教育を受けるものが

当該大学又は高等専門学校との契約に基づいて行う教育又は研究を補助する活動に対する報酬

※具体的にはTAやRAの活動のことを指します。

 

今回ご相談の留学生の受け取る謝礼は、

明らかに生業としない一回だけの投稿に対する謝金ですので、

法令上の「報酬」には当てはまりません。

ですので、資格外活動許可取得の必要は無い、という見解になります。

 

問い合わせを頂いた御担当者の方もお電話口で安心した様子だったのがなによりでした。

きっとすばらしい内容の投稿だったのだと思います。

多くの方の目に触れると良いな、と思いました。

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