就労の在留資格の中でも、「高度専門職」という在留資格が2012年からスタートしています。
これは、日本政府の高度の専門的な能力を有する外国人材の幅広い受入れを促進するために創設された制度です。
いわゆる技人国や経営管理と違う点は、
①永住者の要件が緩和される
②配偶者の就労が可能
③親や家事使用人の帯同が可能
④更新手続等での優遇、などがあります。
一般的な就労の在留資格より優遇されていることがたくさんあります。
高度専門職については、ポイント制となっていますので、修士課程や博士課程を修了した方、
日本語能力試験の取得状況、年収や年齢、他に研究実績などがあれば高いポイントを取得することができます。
ポイントが一定以上あれば、いつでも就労系の資格から高度専門職への変更が可能です。
技人国や経営管理等で働いている方々の中でも、
意外とポイントを満たしている方もいらっしゃいますので就労系資格をお持ちの方は、
一度ご自身のポイント計算をして頂くといいかもしれません。
また、さらに政府は、2023年4月から、特別高度人材制度(J-Skip)・未来創造人材制度(J-Find)という制度をスタートしました。
要件の一例は以下です。
・修士号以上取得 かつ 年収2,000万円以上の方
・従事しようとする業務等に係る実務経験10年以上 かつ 年収2,000万円以上の方
・事業の経営又は管理に係る実務経験5年以上 かつ 年収4,000万円以上の方
この高度専門職に該当すると、
①家事使用人が2人まで雇用ができる
②配偶者の就労の拡大
③空港での特別レーンの使用可、等
といった、さらなる優遇措置がなされています。