IMSブログ | 日本・アメリカビザ申請代行【行政書士法人IMS】

みなさんこんにちは。

今日は、キューバ渡航歴のある方が米国に渡航する際に気を付けていただきたいことをご案内します。

2021年1月12日にキューバがテロ支援国家に指定された為、この日以降にキューバへの渡航歴がある方は、ESTA申請が出来なくなりました。申請をしても認証されないという意味です。また、ESTA参加国とキューバとの2重国籍の方もこの日以降はESTAが認証されなくなりました。なお、2021年1月12日以前にESTA認証された為、ESTAの有効期限がまだ残っていたとしても、2021年1月12日以降キューバに滞在していたことが判明した場合、またはESTA参加国とキューバの二重国籍であることが判明した場合、ESTAは取り消され、取り消されたことを示す通知が本人に送付されます。

具体例を2つ挙げます。

【具体例1】

2020年1月1日：ESTA申請をして2年間有効のESTAが承認されました。

2020年1月2日：アメリカに1週間滞在しました。

2021年２月1日：キューバに3日間滞在しました。

2021年6月15日：アメリカ出張に行くために空港に向かいました。そして、空港の航空会社のカウンターでESTAが取消になっていると知らされました。

この方は、2020年1月1日に取得した時のESTAの有効期間が2年間だったので、このESTAがまだ有効だと思い、特にステータスを事前に調べることなく、空港に向かってしましました。しかし、2021年1月12日以降にキューバへの渡航歴があるので、ESTAは取り消されていました。恐らく、CBPよりESTAのステータスが取消になった旨の通知をメールで受け取っていたと思いますが、ジャンクメールに入ってしまっていたか、単に気づかなかったかのどちらかだったのでしょう。この方は、出発前にあえてESTAのステータスを確認しなかったので、このような結果になってしまいました。

次の例を見てみます。以前は、キューバ渡航歴が2021年1月12日以降にあるかどうかでESTAが認証か否かがはっきりしていました。しかし、最近になって、特に今年の夏以降、少し状況が変わってきたようです。

【具体例2】

2020年1月1日：ESTA申請をして2年間有効のESTAが承認されました。

2020年1月2日： アメリカに1週間滞在しました。

2020年8月１日：キューバに3日滞在しました。

2020年12月1日：アメリカに1週間滞在しました。このときはESTAでの渡航が可能でした。

2023年9月1日：以前のESTAは有効期限が切れているので、ESTA申請をしました。一旦はESTAが認証されました。しかし、その後すぐに取消になってしましました。キューバ滞在は2021年1月12日以前だったので、本来ならばESTA申請、認証には問題がなかったと思われます。しかし、他にESTAが取消になった理由が思い当たらない為に、恐らくこの以前のキューバ滞在歴が原因ではないかと思料いたします。

キューバ渡航に関しては、ESTAの公式サイトには依然として2021年1月12日以降の渡航歴がある方は、ESTA申請が出来なくなりましたと記載があります。しかし、2023年7月6日に米国国土安全保障省がESTA申請書およびESTAモバイルアプリを更新したことにより、ESTAの適格性質問の渡航禁止国に関する問に、キューバについても、他の渡航禁止国と併記しています。「2011年3月1日以降、イラン、シリア、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメン、北朝鮮、キューバへの渡航・滞在歴はありますか」となっています。つまり、この問いには、2021年1月12日以降という区切りが反映されていない可能性があり、この日以前のキューバ―渡航歴についても影響が及んでいる可能性があります。

在キューバ日本国大使館は2023年8月16日にキューバ訪問後に米国への渡航を予定されている方へということで重要情報として以下のように掲載しています。

「現在、キューバへの渡航歴がある方の米国への入国には米国査証（ビザ）の取得が必要であり、ESTA（電子渡航認証システム）の提示だけでは十分ではありません。米国査証は、居住地にある米国大使館又は総領事館で申請する必要があります。また、キューバと米国への旅行が異なる時期に行われた場合でも、上記は適用されます。」

https://www.cu.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

以上のことから、キューバ―渡航日がいつかにかかわらず、ESTAが認証されない、または一旦ESTAが認証されたとしても、空港に向かっている間に取消になってしまう等のリスクは無きにしもあらずとかと思料します。キューバ―に滞在歴があるという理由で米国に入国できないという訳ではありませんので、弊社としては、過去に1度でもキューバに滞在したことがある方は、安心して渡航するためにも、まずは目的にあうビザ申請をすることを強くお勧めいたします。

本ブログは2023年10月時点での情報であり、最新情報についてはお客様の責任において、政府公式サイト等でご確認ください。

ビザ申請は慎重にすすめていく必要がございます。サポートが必要な方、何かご不明な点等ございましたら、弊社にお問い合せ | 行政書士法人IMS (imsvisa.support)ください。

なお、弊社は旅系Youtuberでキューバ渡航歴のある、EXIT JACKマンペー様のアメリカビザ申請をサポートいたしました。

（cs）