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2022.03.09技能実習制度
【Youtubeアップしました】日本の「技能実習制度」の決定的欠陥
本日はベトナム人実習生の暴行事件はなぜ起きたのか日本の技能実習制度の問題点を改めて考えみたいと思います。
一部東洋経済の記事を引用します。
弊社は2月4日に外国人技能実習生の実態をお伝えしました。
ベトナム人の技能実習生で、建設会社で働いていた方が2年間にわたって精神的・肉体的暴力を受けていたことを証明する生々しい動画を見たとき、
岡山県警の担当者は犯罪の捜査を担当する部署に事件を回すのでなく、「外事課」に調査を依頼したそうです。
外事課とは、国際テロ対策や出入国管理および難民認定法違反の取り締まりなどの業務を推進する部署のようですが
この衝撃的な動画が主要メディアで広く公開されてから1カ月以上が経過しましたが、
岡山県警は複数人のベトナム人技能実習生に暴行などのハラスメントを行った加害者らを証拠映像があるのにも関わらず検察に送致していないそうです。
この被害者の方は、毎年、技能実習生として日本に働きに来る20万人の外国人労働者と同じ夢を抱いていたそうで、
「日本は高い給料がもらえるいい国だと思っていた、日本に来れば、ベトナムに残した妻と5歳の娘に、よりよい未来を与えられると思っていた。」と話されています。
しかし、ジャパニーズドリームを手にする権利を得るために、「日本の就労ビザを取得するには100万円が必要だ」と、
被害者の方はベトナムの送り出し機関から伝えられ、そこで、貯金と、友人や銀行に借りたお金を合わせて、100万円を渡したと漏らしていました。
そして来日後、彼は岡山の小規模な建設会社に派遣され、過酷ないじめはすぐに始まり、病院に行かなければならないほどの激しい蹴りを受けたそうです。
暴行の結果、肋骨を骨折し、歯が折れたこともあると主張されています。
本来技術移転が目的の技能実習制度ですが、被害者の方は「日本人の従業員が私に一度も仕事を教えてくれることもなかった」そうで、実際には最低賃金で雇用できる安い労働力を利己的に入手するための制度になっています。
被害者を保護した支援団体によると「建設業界にいじめの問題があるとはいえ、あそこまでひどいケースは見たことがなかった」と執行委員長の方は話し、
「監理団体は配属先を移すべきだったし、少なくとも彼の体調や睡眠状態などを聞くべきでした。
いずれの手も打たなかった監理団体の責任は大きい」と語っています。
また、「外国人技能実習生に対する虐待などの人権侵害は断じて許されないものだ」と古川法相は、ランさんに対する暴力の動画を見た後に述べている。
古川法相は入国管理局に事件の調査を命じ、外国人技能実習制度などのあり方に関する勉強会も始めるとしていますが、
まずは、労働者に転職の自由、同一職での職業選択の自由を与えるべきです。
まず実習生が働き先を選べない「不条理」制度となっており、転職が禁止されている点ですが、
ベトナムの送り出し機関と、ベトナム人労働者間で交わされた契約書では、被害者のような実習生は、「実習」先の会社を選ぶことができず、自分の意思で退職することもできないため、会社と実習生との間で虐待が起きやすい関係ができており、「日本での現行の実習制度は、奴隷制度や人身売買に近いものがあり、会社は労働者を選べるが、労働者側は会社を選べない。
このような不平等な関係は、外国人労働者に対する権力から、経営者は必ず増長してしまう」と関係者の方は話されています。
また、同氏のようなわずかな人々を除いて、虐待を受けた外国人労働者は誰にも頼ることができません。
弁護士や支援団体によれば、警察は実習生の窮極を真剣に調査しないことが多く、日本の司法制度がまれに対応することはあっても真剣ではないことがほとんどだとも述べています。
「あるクライアントの中国人労働者は、日本人従業員にガソリンをかけられ火をつけられた。
その従業員は暴行の罪にしか問われず、刑務所には入らなかったそうです。
被害者が日本人だったら、もっと厳しい判決が下されていただろう」と外国人労働者問題に詳しい弁護士は説明しています。
先般、国際協力機構(JICA)などが発表した研究によると、日本が経済の成長目標を達成するためには、外国人労働者の数を2040年までに170万人から640万人へと4倍にする必要があるという内容を先日ご紹介しましたが、そのためには、外国人労働者の人権問題に目をつぶることは断じてできません。
日本の技能実習制度が、この状態が続くのであれば世界中の外国人労働者から日本が敬遠され、反日外国人の量産に繋がることは明白です。
外国人に傷つける日本の「技能実習制度」の決定的欠陥(けつかん)は、多くの方々が周知の事実だと思います。
日本は、ベトナム人技能実習生に暴行などのハラスメントを行った加害者らを罰し、そして、この人種差別的で残酷で偽善的な制度を一刻も早く廃止するべきではないかと、痛切に願います。
Youtubeチャンネルでご説明しております。
ぜひご視聴ください。
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