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米国ESTAで入国拒否の解決策は?

最近米国でESTA入国時に入国拒否を受ける日本人が急激に増えており、数多くのお問い合わせをいただきます。

入国拒否の原因にもよりますが、そんな際に必要な手続きのDHS Traveler Redress Inquiry Program (通称:DHS TRIP) (渡航者向け苦情申し立てプログラム)について解説いたします。

DHS TRIPは、米国の国土安全保障省の渡航者向け苦情申し立てプログラムで、

空港等の交通機関のハブで入国審査を受ける際に生じた問題について、問い合わせや解決策を求めるためにもうけられた窓口です。

例えば、米国入国時に毎回入国審査官による審査時間が長い、または追加審査で別室送りになってしまう、入国拒否にあったという方がいらっしゃいますが、これは、ご本人のESTAの入力内容と米国が把握している情報に違いが生じているために、事実確認が必要となり審査が長時間に及んでしまっていると考えられます。

同姓同名の人が入国拒否の対象になっている可能性が高く、こういう方には、DHS TRIPの利用をお勧めします。

その他、DHS TRIPは次のような場合に利用できます。

1.航空会社のキオスクやインターネットから搭乗券を印刷できなかった。

2.搭乗を拒否された、または遅延させられた。

3.パスポートコントロールのキオスクを含む、入国地でのスクリーニングに問題が発生した。

4.指紋が不正確、または不鮮明と言われた。

5.顔写真が旅券と一致しないと言われた。

6.個人情報が不完全または不正確と言われた。

7.”No Fly List “に掲載されている。

8.入国・出国履歴の訂正。

9.既に発行されたI-94の入場クラスを訂正。

10.生体認証の記録が正確であることを確認(例として、指紋の不一致と言われた場合)。

11.旅行中に不当に拘束された、または米国への入国を不当に拒否された。

12.米国政府によるあなたの個人情報の記録が不正確。

ただし、手荷物の不手際やカスタマーサービスの質に関する問題については利用できませんので、ご注意ください。

申請は、申請者または申請者の代理人がDHS TRIP Portalのサイトからオンラインで申請することができます。

申請者は、本人確認書類の提出や申請するに至った問題を詳しく説明する必要があり、記入は全て英語で行います。

オンラインにうまくアクセス出来ない場合は、メールで申請することも可能です。

申請後は、DHS TRIPシステムから自動的にRedress Control Numberという番号が割り当てられます。

この番号は、お問い合わせの状況を追跡する際、お問い合わせが完了した後、航空券を予約する際にも使用することができます。

審査が完了した旨の連絡を文書で受け取るまでの期間は、申請者により様々です。

通常早くて2週間から4週間、遅くて数か月かかるようです。

米国入国時や米国内で移動の際に、この番号を提示することで審査がスムーズになる等の説明が書かれた文書を受け取ることになります。

ただし、この番号を空港で提示しても、ランダムチェックにより追加審査を受ける可能性がありますので、その点は避けることができません。

実際にあったことですが、テロリストとしてブラックリストに載っている人と同姓同名の為に、毎回入国審査に非常に時間がかかり迷惑を被っていたというアメリカ人を知っています。

その方は、このDHS TRIPを利用することにより、その後の入国はスムーズになったとおっしゃっていました。

入国拒否レターの入手に関しては、次のようなケースがあります。

通常、入国審査で別室に連れて行かれた後、入国拒否になった場合、

審査官とのやり取りを記録したレターにサインをして、そのレターを受け取って帰国することになります。

しかし、実際にはレターを受け取らずに帰国されてしまう方も多くいらっしゃいますが、必ずレターを受け取り日本に帰国されてください。

万が一受け取らずに帰国し、日本に帰国後、そのレターを入手したいときは、まずDHS TRIPに問い合わせをしてみて下さい。

その後DHS TRIPから、U.S. Customs and Border Protection(アメリカ合衆国税関・国境警備局)のFreedom of Information Act (FOIA)(情報自由法)課に連絡するように指示がくることがあります。

その場合は、指示に従いFOIAに問い合わせをして下さい。

しかし、FOIAから入国拒否のレターを開示することは出来ないと言われることも、残念ながら多々あります。

このように、DHS TRIPを利用しても望む結果が得られないこともありますので、ご承知おきください。

Youtubeチャンネルでご説明しております。

ぜひご視聴ください。

 

 

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