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2022.04.05入管情報
【Youtubeアップしました】無法だらけの収容所“日本の入管問題
本日は、週刊SPAに岸田首相が避けた入管法改正案の再提出。無法だらけの“日本の入管問題”を終わらせる絶好の機会という気になる記事を目にしましたので、一部引用し、どのようなことが入管で起きているか、考察していきたいと思います。
2021年5月に自民党政権が打ち出してきた入管法改正案が、
多くの市民の反対によって廃案になったことは、まだ人々の記憶に新しいですが、
この法案が通れば、日本に助けを求めてきた多くの当事者たちが困難を強いられてしまうところだったと思います。
難民申請が却下され、帰国できない事情があるため再申請していた人たちも、それが3回目になると強制送還になってしまい、
それを拒否すると刑事罰が与えられてしまう、「監理措置制度」が設けられることで、入管が選んだ監理人が当事者を見張り、責任を伴うことになる制度だそうです。
行き場のない人たちを更に追い詰めることになる、人道的な配慮に欠けた厳しい改正案だったそうです。
これを阻止するべく、市民や弁護士、野党議員、芸能人、著名人、そして当事者たちが国会前でシットインやデモ行進をしたり、
抗議のファックスを自民党本部などへ送ったり、SNSで拡散していったりと、さまざまな人たちがあらゆる知恵を絞り、
それぞれ自分たちができる方法で廃案へと追い込みましたが、夏の参議院選挙後は、どのようになるか分かりません。
入管問題については、当初は外国人の人権についての国民の関心は非常に薄いもので、
入管の収容施設には在留資格を失った外国人たちが閉じ込められ、職員による激しい虐待を日々受け続けていたそうです。
密室であることをいいことに、職員の好き放題に行われていたのが現状のようです。
そして、その情報は外部には届きませんでした。わずかな支援者はいましたが、社会運動の中ではマイノリティ中のマイノリティで、
少なくとも2017年あたりまでは、この問題はまったくといっていいほど知られていなかったと思います。
日の光すら当たらない不衛生な収容施設で、職員による暴言や虐待は日常茶飯事。
医療放置によって命を落としたり、境遇に耐えかねて自殺者が出たり、いつ出られるかもわからないストレスで精神疾患にかかってしまったり、
まさに“無法地帯”の状態だったそうです。
6歳の時にトルコから日本に来て、22歳になった時に収容されてしまったトルコ国籍クルド人のメルバン・ドゥールスンさんに面会し、
志葉さんという記者は親身に記事を書き続けたそうです。
しだいにメルバンさんのことが話題となり、大手のメディアもメルバンさんを取材するためにようやく動き出し、この情報が収容施設から外に出始めました。
2021年3月6日、名古屋入管で起きたスリランカ人留学生、ウィシュマ・サンダマリさん(享年33歳)の死亡事件は世間に大きな衝撃を与えました。
法務省と入管庁による被収容者の虐待が明るみになり、テレビ番組でも連日取り上げられ、今やこの問題は周知の事実になりましたが、
これ以外にも世に出ていない事件が多数あると思います。
それでもまだ、誰にも知られず苦しんでいる被収容者たちがいますが、残念ながら、それでも入管の環境は依然として改善されることはなく、
今にも命を落としかねない状態の人たちが収容されています。
長崎にある大村入管でも、ネパール人男性が現在、寝たきりの状態となっているそうです。
2019年4月にフリータイム中のサッカーで人とぶつかり怪我をしましたが、適切な治療をしてもらえなかったといいます。
20年8月、外部の病院で「大腿骨頭壊死症」と診断されましたが、痛み止めを処方されただけの処置で症状が悪化し、
排尿障害を併発、その後背中などに激しい痛みを訴え、ついには歩けなくなり寝たきり状態となってしまったそうで、
治すためには「手術が必要」と言われていますが、入管は一向に対処しようとしないそうです。
入管問題で日本は国連などからこの10年、幾度も懸念と改善勧告を受けており、入管による人権侵害を終わらせるための国民的な議論が必要です。
弊社のお客様は外国籍の人が多く、入管の収容施設内の様々な話を聞く機会がありますが、もはや、いつまでもこの問題を放置はできない時がきております。
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