IMSブログ | 日本・アメリカビザ申請代行【行政書士法人IMS】

新年度が始まり、早くも半月が過ぎました。
春の暖かさを超えて、初夏の日差しを感じる日も出てきました。

さて、本日のブログでは、よくいただくお問い合わせの中から「航空券の予約とESTA・アメリカビザ申請のタイミング」について取り上げたいと思います。というのも、「〇月〇日から渡米したいのですが、ビザの申請は間に合いますか？」といったご相談が非常に多いためです。

旅行や出張で渡米される場合、まずは航空券と滞在先のホテルを確保しようと考えるのが一般的かと思います。日本国籍をお持ちの方の多くは、ビザ免除プログラムであるESTAを利用して渡米されますが、
「ESTAで渡米するつもりだったが、入力ミスによりビザ申請が必要との通知が届いた」
「ESTAを申請してみたら、逮捕歴がある人は対象外であることを知った」
といったケースで、航空券を予約した後に慌ててお問い合わせをいただくことが少なくありません。

アメリカ大使館のウェブサイトには以下のように記載されています：

ビザ免除プログラム（VWP）で渡米される予定がある方は、航空券の予約時にESTAを申請するか、少なくとも渡米日の72時間以上前にESTAの申請をすることを強くお勧めします。出発日当日にESTAを申請する場合、搭乗前に渡航認証を取得できないリスクがあります。また、承認されたESTAをお持ちでない海外旅行者は、搭乗を拒否されることがありますのでご注意ください。

 しかし、何らかのトラブルが発生した場合、アメリカ国土安全保障省（CBP）とのやりとりが必要になります。その「72時間」に日本の土日祝日や、アメリカの祝日が含まれるかについては明記されておらず、対応が間に合わない可能性もあります。

「渡米日が迫っているのにCBPから返答がなく困っている」
「以前はすぐに認証されたのに、今回はなかなか通知が来ず不安」
「CBPとの英語でのやりとりに自信がなく、代行をお願いしたい」
といったご相談が実際に寄せられていますが、あいにく弊社ではESTAに関するサービスは一切取り扱っておりませんので、ご了承ください。

また、ご相談の中には、ビザ申請に必要な期間を過小に見積もっていた方も少なくありません。参考までに、アメリカ国務省の「Global Visa Wait Times」では、都市ごとのビザ取得にかかる日数の目安が公開されています。

例えば、旅行・商用ビザであるB1/B2の欄は、本日時点で39日と表示されています。しかし、実際に面接の予約を取ろうとすると最短予約日は7月上旬であり、およそ90日先になることがわかります。（面接予約枠は日々変動しており、6月の空きが出ることもありますが、空きが出ない限り予約はできません。これは個人で申し込む場合も、代行業者を通じて申し込む場合も同じで、業者が保有する特別な予約枠があるわけではありません。弊社では空き枠を日々確認しておりますので、個人の方より早く予約が取れる可能性がある、という程度です。）

なお、郵送申請の条件を満たしていない場合は、必ず面接を受ける必要があります。
また、面接を受けたからといって、その場ですぐにビザが発給されるわけではありません。問題がないと判断された場合でも、ビザがパスポートに添付されて返送されるまでに、通常1週間ほどかかります。逮捕歴がある方など、領事や大使の裁量を超えたケースでは、アメリカ本国での判断を仰ぐ必要があり、発給までに数か月、場合によっては数年かかることもあります。

「航空券を予約していないとビザ申請はできませんよね？」というご質問をいただくこともありますが、アメリカ大使館の非移民ビザページにある「よくある質問」では、以下のように記載されています：

申請は早めに行ってください！大使館・領事館の予約の待ち時間は、Department of State Travel siteで確認できます。
ほとんどの申請書は数営業日以内に処理されますが、一部の申請には追加の事務処理が必要な場合があります。どの申請が対象となるか、また処理にかかる期間を事前に予測することはできません。渡航予定日の6～8週間前には申請を済ませ、ビザが手元に届くまで航空券やホテルの予約はしないでください。

つまり、日時変更ができない航空券を購入した後に、ESTAやビザの申請を行うのは大きなリスクを伴うということです。ぜひ余裕を持ったスケジュールでの申請をご検討いただき、スムーズな渡米につなげていただければと思います。

※本ブログの内容は現時点での情報に基づいております。最新情報につきましては、お客様ご自身の責任で政府の公式サイト等をご確認ください。

（A.K.）