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2025.06.12COE
電子COEと紙COE、どちらを選ぶ?
こんにちは。IMSです。
本日は、外国人の方が日本で中長期滞在を希望する際に必要となる「在留資格認定証明書(COE)」について、電子COEと紙COEの違いを実務的な視点から解説します。
近年では、従来の紙のCOEに加えて、メールで届く「電子COE」の利用が一般的になりつつあります。
便利な反面、「PDFは送られてくるの?」「印刷しないと使えない?」「後から紙に変えられる?」といった質問も多く寄せられています。
この記事では、電子COEと紙COEのメリット・デメリット、注意点、入国までの流れ、そして形式選びの判断ポイントを、わかりやすく整理してご紹介します。
COE(Certificate of Eligibility/在留資格認定証明書)は、日本で働く・学ぶ・家族と暮らすなど中長期滞在を希望する外国人が、ビザを取得するために必要な「事前認定書類」です。
これを日本大使館や領事館に提出し、ビザを申請・取得します。
項目 | 電子COE | 紙COE |
---|---|---|
交付方法 | 入管からのメールで表示用リンクが届く | 原本が郵送される |
PDF化 | 受取人が自分で画面を保存またはPDF化 | 必要なし(そのまま使用) |
印刷 | 印刷不要なケースあり(画面提示可) | 必ず原本提出が必要 |
入国時の返納 | 不要 | 原本を提出・返納 |
送付の手間 | メール転送でOK | 郵送が必要 |
同時取得 | 電子か紙のどちらか一方のみ選択可 |
COE交付が許可されると、入管からメールで通知が届き、電子COE表示用リンクが案内されます。
ただし、PDFファイルが添付されているわけではありません。 受取人がブラウザで表示し、自分で保存・印刷する必要があります。
実は、すべての国・地域で電子COEを印刷する必要があるわけではありません。
一部の日本大使館・領事館では、スマートフォンやパソコンの画面に電子COEを表示するだけでビザ申請ができる運用を採用しており、印刷が不要な場合もあります。
ただし、対応状況は公館によって異なるため、事前に確認が必須です。
即日受領可能(メールで通知)
海外の申請者にもメールで即送信できる
一部公館では画面提示だけで申請でき、印刷不要
入国後の返納不要
紛失リスクが低く、再送も容易
PDFは自動で届かない。自分で保存・印刷が必要
一部の大使館・領事館では印刷版または紙原本が必須
海外送金などで紙原本が必要なケースがある
電子か紙かは申請時に選択し、変更不可(変更には再申請)
交付許可通知(メール)を受領
入管からメールで電子COE表示用リンクが案内されます。
電子COEを表示 → 自分でPDF保存 or 印刷(必要に応じて)
印刷が必要かどうかは、提出先の大使館・領事館に確認しましょう。
ビザ申請(印刷 or 画面提示)
スマホやPC画面の提示だけで申請できる場合もありますが、印刷が必要な場合はA4・高解像度推奨。
ビザ取得 → 日本入国 → 在留カード受領
電子COEの場合は、入国時の返納は不要です。
提出先の日本大使館・領事館が電子COE非対応
銀行や送金業者がCOEの紙原本を求める
受取人側にデジタル環境がなく、PDF化や印刷が難しい
原本を手元に残しておきたい場合
電子COEと紙COEは同時に取得できません。
一度電子形式で交付された後に「紙にしたい」と思っても、変更はできず、再申請が必要です。
ビザ申請や送金先の要件に合わせて、最初から適切な形式を選ぶことが重要です。
電子COEは、スピーディーで柔軟性が高く、画面提示だけで済む国もあるなど、非常に便利な仕組みです。
ただし、印刷が不要かどうかは国・地域・提出先によって異なるため、事前確認は必須です。
また、**入管から届くのはPDFファイルではなく「表示用リンク」**であるため、PDF保存や印刷は自分で行う必要があるという点も意外と知られていない注意ポイントです。
(YN)
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