IMSブログ | 日本・アメリカビザ申請代行【行政書士法人IMS】

先月、弊社ブログでGlobal Entryに関してご案内致しましたが、米国にはGlobal Entry をはじめ、いくつかのTrusted Traveler Programsがあります。
世界でもかなり厳格な入国審査、およびセキュリティチェックをするアメリカですが、Trusted Traveler Programsは、利便性を高めるための工夫がなされている制度といえるでしょう。

その中で、今回はSENTRIについてご案内致します。
SENTRIはSecure Electronic Network for Travelers Rapid Inspectionの略で、メキシコから陸路で米国へ入国する際に利用できる制度です。登録可能なのは米国市民、米国永住権保持者、そして全ての外国籍の方も該当します。
この制度の主なメリットは、陸路での入国時に専用のレーンを通過できる点です。

【登録料】
122.25ドル

【登録方法】　
オンラインでのアプリケーションフォームへの入力、および必要書類の提出
⇩
CBPによる審査
⇩
面接

この流れはグローバルエントリーと同じです。

【注意点】
・面接地は米国南部の一部のエリア(アリゾナ、カリフォルニア、ニューメキシコ、テキサス)に限られる
・外国籍者にとってはGlobal Entryとは別物(米国市民、永住権保持者で面接の際にパスポート情報と指紋採取をした場合はGlobal Entryも適用となる)
・SENTRI資格を得ても、入国の際に利用する車両については事前登録が必要
・入国する際に帯同者がいる場合は、それぞれSENTRIの登録が必要
・SENTRI保持者でTSA Pre Check®(事前認定を受け、Known Traveler Numberを付与された有資格者に適用される簡略化された保安検査)を受けられるのは米国市民および米国永住権保持者のみ
・審査に10ヶ月から12ヶ月要する見込み

米国とメキシコを頻繁に往来する予定がある人には非常に便利な制度と言えそうです。

SENTRI、Global Entry、そしてTSA Pre Check®以外のTrusted Traveler Programsは他に、米国とカナダ国境を渡る際のNEXUS（米国市民、米永住権保持者、カナダ市民向け）,米国とカナダまたは米国とメキシコを往来するトラックドライバー向けのFAST（米国市民、米永住権保持者、カナダ市民、カナダ永住権保持者、メキシコ国籍者向け）もあります。

日本でも自動化ゲートの導入や、それに関連する外国人向けのトラスティド・トラベラー・プログラム（ＴＴＰ）が導入されており、多くの国で入国審査の短縮を図る動きがみられてきています。

なお、多くの方が待ち侘びている日本国籍者向けのGlobal Entryに関して、CBP公式サイトによる10月10日最終更新の情報では、新規申請について残念ながら受付停止中となっています。(再開時期についても言及なし)
弊社では、受付再開時に順次申請サポートを致しますのでお問い合わせください。
(M.M)