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北マリアナ諸島活性化のカギとなるか?CNMI EVS-TAPが9月末よりスタート予定

CNMI(Commonwealth of the Northern Mariana Islands)とはそもそも何の略でしょうか。

日本語で北マリアナ諸島自治連邦区を意味しており、フィリピン海の東部境界にある、南端のグアム島除く、サイパン島、テニアン島、ロタ島などの14の島々から成る米国自治領の総称であり、グアム島については米国準州です。

CNMIで最大都市があるサイパン島はかつてグアム以上に観光開発を重視していた時期もあり、日本‐サイパン間の路線を毎週14便運航し、年間およそ16万人を旅客輸送していたこともありました。しかし、航空会社のコスト削減などから徐々に減便や撤退を余儀なくされ、一時は観光客の7割を占めた日本人の数も減っていき、中国や韓国からの旅行客が増えていきました。さらには2020年の新型コロナウイルスの流行で大打撃を受けました。現在は徐々に航空便も再開され観光客誘致に力を入れており、ホテルのリブランド化やリニューアルが進んでいます。

グアム-北マリアナ諸島ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)

グアムを含むCNMI地域への入国に際しては米国本土とは異なるルールがあり、グアム-北マリアナ諸島ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)と呼ばれています。この制度を利用できる国籍者は、条件を満たせばESTAもビザも不要で45日間滞在可能です。

対象国と地域: オーストラリア、ブルネイ、香港、日本、マレーシア、ナウル、ニュージーランド、パプアニューギニア、韓国、シンガポール、台湾、イギリス

条件:

– 払い戻し不可の往復の航空券を所持している

– 記載と署名済みI-736を入国時に所持している

(電子版I-736で入力し、印刷したものもしくは紙のI-736でも可)

– I-94 入国・出国記録(CBPフォーム I-94)を所持している

– 有効期限内のICAO 準拠の機械読取式Eパスポートを所持している

※有効なESTAまたはビザを保持していて、それらによって入国することももちろん可能。その場合はI-736は不要。

中国籍の場合、CNMI地域へはピザ免除で渡航可能!(グアムを除く)

中国のパスポート保持者は、署名済みの紙のI-736を入国時に提示すればグアム以外のCNMI地域へビザなしで14日間滞在することが可能です。

グアムまたはCNMIへの渡航前に電子渡航認証の提出を義務付ける暫定最終規則を公表

2024年9月30日発効予定の税関国境警備局(CBP)暫定最終規則では、グアム-CNMIビザ免除プログラム(G-CNMI VWP)の下でグアムまたは北マリアナ諸島連邦(CNMI)に渡航する予定の人は、渡航前にI-736をオンライン事前申請し、電子渡航許可を受ける必要があります。この規則はG-CNMI VWPの制限されたサブプログラムとして、CNMI Economic Vitality & Security Travel Authorization Program(EVS-TAP)確立します。CNMI EVS-TAPは、米国との政治連合で北マリアナ諸島連邦を設立する規約に基づく米国とCNMIの間の協議に基づいて設立されているもので、実施されると、現行の紙によるI-736提出ではなく、ESTAのようにオンラインによる事前申請をし、審査で認証された中華人民共和国の国民が指定された条件下でビザなしでCNMI地域へ渡航できるようになるため、利便性と安全性を高められると期待されています。

さらに、新型コロナで打撃を受けたCNMI地域にとっては重要な措置とされており、地域経済の強化と観光産業の発展に寄与すると考えられているようです。

中国ーサイパンの直行便がない

画期的な旅行認証プログラムが発効予定となっていますが、残念ながら現在は中国ーサイパンの直行便がありません。今年の4月、約5年ぶりに香港ーサイパン便が再就航し、中国本土からの観光客は香港からのフライトを利用するか、韓国の仁川または日本の成田からのフライトを利用するなど乗り継ぎをする必要があります。直行便の就航や現行のフライトが増便されることをCNMI地域は心待ちにしているようです。

 

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(MM)

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