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2025.11.18ESTA
ビザが取れれば安泰?!-有効期限や入国審査の重要性について
渡米を計画されている皆さん、ビザやESTAの取得、おめでとうございます。数多くの書類作成や審査を経て、手にすることができた時の喜びはひとしおでしょう。
「これで一安心、あとは飛行機に乗るだけだ!」そう思われたかもしれません。しかし、実はここに大きな誤解が潜んでいます。
Q:ビザやESTAの取得は、アメリカ入国を保証しますか?
A:NO! ビザやESTAは、あくまで「入国審査を求める権利」を与えるものです。最終的な入国の可否は、空港の入国審査官(CBP Officer)が決定します。ビザの有効期限と滞在できる期間の違い、そして就労ビザなどで重要な「PED」を正しく理解し、入国審査に臨むことが不可欠です。本ブログでその詳細を解説します。
最後の砦! ビザまたはESTAの取得≠入国保証の理由
これが最も重要な注意点であり、ビザやESTA保持者の多くが誤解している点です。たとえ有効なビザやESTAを保持していても、最終的な入国の可否を決定するのは、空港や港で対応する入国審査官 (CBP Officer) です。
なぜなら、ビザやESTAが「入国申請の権利」を与えるものであって、「入国そのもの」を許可するものではないからです。
入国拒否を避けるための最重要ポイント
入国審査で最も警戒すべきは、申請時と入国時の渡航目的の不一致です。ビザやESTA申請時と入国審査時で、あなたの渡航目的や回答に一貫性がないと判断された場合、入国拒否の対象となる可能性があります。
-ビザやESTA申請時の内容を正確に把握しておくこと。
-入国審査官への応答は、申請書類と齟齬がないように、正直に行うこと。
-特にESTAでの渡米経験が多い方は、「ビザ(例:観光)の目的で入国したのに、実は密かに就労の意図があったのではないか」と疑われる可能性があります。
-虚偽の申告でビザやESTAが認証されたとしても、入国審査で真実が露見し、入国拒否となる事例は後を絶ちません。
「有効期限」の正しい理解
入国審査に臨む前に、ビザやESTAに記載されている「有効期限」が何を意味するのか、正しく理解しておきましょう。
皆さんが受け取るビザには、”Issuance Date” (発行日) と “Expiration Date” (有効期限) が記載されています。この有効期限は、「この期間内に限り、アメリカの入国港で入国審査を求める権利がある」ということを示しているにすぎません。
ビザの有効期限:アメリカへの入国申請ができる期間。
ESTAの有効期限:認証された日から2年間。ただし、パスポートの有効期限が優先されるため、パスポートの有効期限が先に切れる場合はESTAも無効になります。
滞在許可期間:実際にアメリカへ入国した際、入国審査官が決定する期間。(I-94に記載された期間)
ビザの有効期限が切れる直前に入国したとしても、入国審査官が180日の滞在を許可すれば、その期間は合法的に滞在できます。逆に、ビザの有効期限がまだ長く残っていても、I-94で定められた滞在期間を過ぎると不法滞在となります。
※ESTAで入国した場合も、必ずI-94に記載された滞在許可期間を確認しましょう。(確認はこちらから:https://i94.cbp.dhs.gov/home)
就労ビザなどで重要となる「PED」とは?
Lビザなど、請願書 (Petition) に基づいて発給されるビザには、ビザの有効期限とは別に、ビザ券面に「PED」、すなわち Petition Expiration Date (請願書有効期限) が記載されている場合があります。
このPEDは、移民局(USCIS)があなたの滞在を許可した期間の最終日を意味します。PEDがビザの有効期限よりも優先されるケースこのPEDがビザの有効期限よりも前に設定されている場合、PEDの日付が、事実上のあなたの入国・滞在が許可される期間の限界となります。
-PEDが記載されているビザをお持ちの方は、必ずビザの有効期限ではなく、このPEDの日付を最優先して、アメリカへの入国や滞在の計画を立てるようにしてください。
-PEDを過ぎたビザは、ビザ自体に有効期限が残っていても、その請願書に基づく入国はできません。
ビザの取得は、長旅の最初のステップにすぎません。入国審査、ビザやESTAの有効期限、PEDを正しく理解し、ぜひ最後まで気を抜かずにご準備ください。
本ブログは現時点での情報であり、最新情報についてはお客様の責任において、政府公式サイト等でご確認ください。(A.K.)
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