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アメリカ投資家E2ビザとEB5の違い①

アメリカでのビジネス展開や移住を考える際に、投資ビザとして選ばれるのが 「E2ビザ」「EB5ビザ」 です。それぞれの特徴や条件、適したケースを詳しく解説し、どのビザがあなたに適しているのかを見ていきます。


E2ビザとEB5ビザの基本的な違い

E2ビザは、比較的少額の投資で取得できるものの、ビザを維持するためには継続的な事業運営が求められます。一方、EB5ビザは高額な投資が必要ですが、永住権(グリーンカード)を取得でき、経営に関与する必要はありません。


E2ビザの特徴と適したケース

E2ビザは、アメリカと通商条約を結ぶ国の投資家向けのビザ で、日本もその対象国に含まれています。取得には以下の条件を満たす必要があります。

  • アメリカでビジネスを開業または買収する
  • 事業の50%以上の株式を保有する
  • 事業の収益で生活ができる


E2ビザが向いている人

  • 比較的少額の投資でアメリカに滞在したい
  • 事業を経営する意思がある
  • ビザの更新を続けながら長期的にアメリカで活動したい



活用例

  • 自らの経験を活かしてスモールビジネスを運営
  • フランチャイズを購入し、従業員を雇って運営

EB5ビザの特徴と適したケース

EB5ビザは、アメリカで大規模な投資を行う外国人向けの移民ビザ で、取得には以下の条件を満たす必要があります。

  • 最低$900,000(1.2億円)以上の投資(地域によって異なる)
  • 10人以上の雇用を創出すること
  • 政府の基準を満たすプロジェクトに投資すること


EB5ビザが向いている人

  • 永住権(グリーンカード)を取得したい
  • 経営には関与せず、投資家として資産を形成したい
  • 高額の資金を投資し、アメリカでの事業展開を考えている



活用例

  • 不動産開発プロジェクトへ投資
  • 大規模インフラプロジェクトへの資本参加

どのビザを選ぶべきか?3つのケースで比較

実際のケースを想定し、それぞれのビザがどのような状況に適しているのかを考えてみましょう。

ケース1:A氏(シンガポール在住・法人経営者)

  • 日本国籍、シンガポールと日本で法人経営
  • アメリカ進出とビザ取得を検討
  • 扶養家族なし

→ E2ビザが適している
少額の投資でビジネスを展開し、アメリカでの市場拡大を狙う場合、E2ビザの方が柔軟性がある。


ケース2:B氏(日本在住・会社経営者)

  • 日本で会社経営、アメリカ移住を検討
  • 何年住むか未定
  • 3人の未就学児がいる

→ EB5ビザが適している
永住権を取得することで、子どもの教育や住居の安定性が高まり、長期的な計画を立てやすくなる。


ケース3:C氏(日本在住・会社役員)

  • 定年後、アメリカと日本の2拠点生活を希望
  • 10代の子どもがアメリカの大学進学を検討

→ EB5ビザが適している
永住権を取得することで、子どもの大学進学時の費用負担を軽減できる可能性がある。


アメリカでの課税制度と投資ビザ

アメリカの税法では、永住権保持者(グリーンカード保持者)は世界中の所得に課税される というルールがあります。また、 「実質的在住日数テスト(Substantial Presence Test)」を満たすと課税対象 となります。

実質的在住日数テストとは?

  • 当年度に31日以上滞在
  • 過去3年間で合計183日以上滞在
    • 今年の滞在日数 × 1
    • 昨年の滞在日数 × 1/3
    • 一昨年の滞在日数 × 1/6

しかし、税負担を抑える方法として以下のような対策があります。

  • 州税がかからない州に住む(フロリダ、テキサスなど)
  • S-Corporationを活用して法人税を抑える
  • 不動産の減価償却を活用して所得税を減らす

このように、税務計画を適切に立てることで、アメリカでの実効税率を抑えることが可能です。


まとめ

アメリカでの投資ビザ選びは、 目的や資金状況、ライフプラン によって異なります。

  • E2ビザ → 比較的少額の投資でビジネスを展開したい方向け
  • EB5ビザ → 高額の投資で永住権を取得し、投資家として活動したい方向け

また、税務面の考慮も重要で、ビザ取得後の計画をしっかり立てることが成功のカギとなります。


今回の記事は以上となりますが、弊社は日本アメリカベトナムビザのエキスパートです。もしビザ関係でお困りの方がいらっしゃいましたら、弊社までお気軽にお問い合わせください

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