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日本語力と在留資格・採用基準の関係性

日本で学んだり、働きたい外国籍の方にとっても、外国籍の方を採用したい企業にとっても、日本語力のレベルについてどの程度必要なのか、気になるポイントの一つかと思います。その指標として日本語に関する様々な資格試験がありますが、試験の特性や活用方法について、意外に知らない事も多いかと思います。
今日は日本在留資格取得や外国籍の方を採用するにあたり、判断基準となる日本語力を測る各試験についてご案内致します。

 

日本語能力試験(JLPT)
こちらは最もポピュラーな試験で、1984年に始まりました。開始当時は世界15カ国、受験者数は約7000人程度でしたが、2000年代に入ってから受験者数は劇的に増加し、今では年間100万人近く受験しています。

年間試験回数:2回
試験方式:マークシート
レベル: 2010年の改定からN1-N5の5段階評価となり、N1が最も難易度高いレベルです。
N1レベルの目安は漢字もある程度理解でき、日常における文章理解等は問題ないレベルとされています。
資格の活用例:
・在留資格「特定技能」の申請にはN4以上が必須。
・「高度人材ポイント制による出入国在留管理上の優遇制度」においてはN1は15ポイント、N2は10ポイントが付与される。
・その他、医師、看護師,薬剤師などの国家資格受験資格としてN1合格が必要。

 

国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)
こちらは「特定技能1号」取得の為に必要な日本語能力を測る試験としても活用されている試験です。就労目的で来日する外国人向けの試験で、日常生活に必要なコミュニケーションスキルを測るための内容となっています。

年間試験回数:6回
試験方式: コンピューター・ベースド・テスティング(CBT)方式(試験会場のブースで専用PCを利用して受験)
レベル: A1、A2、B1、B2、C1、C2の6レベルでC2が最難関レベルです。
また、試験方式がCBT方式のため、受験後すぐに結果を確認できるメリットがあります。
資格の活用例:
就労目的の外国人の取得目安として、A2レベル以上が必要となります。
A2レベルは以下の通り、定義されています。
「ごく基本的な個人的情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。 簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。 自分の背景や身の回りの状況や、直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。」
公式サイトより抜粋

 

ビジネス日本語能力テスト(BJT)
その名の通り、日本でのビジネスシーンにおけるコミュニケーション力を測る試験です。例えば「お世話になっております」「〜様がいらっしゃいました」など、日本語特有のビジネスマナーや敬語を理解し、スムーズに運用できるかを測る内容です。

年間試験回数:ほぼ毎日実施、ただし一回受験をすると次回までは3ヶ月空ける必要あり。
試験方式:コンピューター・ベースド・テスティング(CBT)方式
レベル: J5~J1+の6段階のレベルと0~800点のスコアで評価。J1+(600~800点)が最もハイレベル、J1(530~599点 )、J2(420~529点 )、J3(320~419点 )、J4(200~319点 )、そしてJ5(0~199点)が初心者レベルです。
また試験結果についてはBJTも当日に結果を確認出来ます。
資格の活用例:
・「在留資格認定証明書交付申請」に日本語能力の証明としてBJT300点以上でJLPTのN5以上
・「留学生の就職支援に係る『特定活動』の要件(本邦大学卒業者)」としてBJT480点以上でJLPTのN1と同等
・「高度人材ポイント制」において、BJT480点以上で15ポイント(JLPTのN1と同等)、400点以上で10ポイント(JLPTのN2と同等)が付与

 

介護日本語評価試験
こちらは特定技能のうち、介護業界に携わる際にJLPTまたはJFT-Basicに加えて受験及び合格が必要な試験です。介護分野の専門用語の理解力を測り、合格ラインは総得点の60%以上の取得となっています。

 

このように、日本語能力に関する試験は種類も多く、またそれぞれ異なる特徴があります。各種在留資格申請に関するサポートについてはこちらまでお問い合わせ下さい。
(MM) 

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