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2022.04.15外国人の人権
【Youtubeアップしました】花畑牧場がベトナム人従業員側の要求受け入れ謝罪
花畑牧場の労使対立がベトナム人従業員側の要求受け入れ 田中義剛社長は謝罪の上、和解に至ったそうです。
過日、この件をご紹介しましたが、タレントの田中義剛氏が社長を務め、生キャラメルなどの製造販売で知られる「花畑牧場」で、ベトナム人従業員が待遇改善を求めてストライキを起こし、その後も労使が対立していた問題で、会社が従業員側の要求を受け入れる形で和解が成立したとのことです。
従業員と支援する札幌地域労組は19日午後に北海道帯広市内で集会と記者会見を開き、
「ベトナム人労働者の権利と名誉が回復する形で和解にいたり、非常に意義があると考えている」と評価しました。
ストは1月26日、ベトナム人従業員約40人が待遇悪化に抗議し、十勝第2工場(中札内村)で起きました。
従業員寮の水道光熱費は月7千円だったが、十分な説明がないまま昨年10月以降値上げされ、今年1月には約2倍になっていたそうです。
スト時に同社に労組はなく、会社側は「正当なストではなく、職場放棄」と主張。
ストを主導したとみなしたベトナム従業員3人に対し、1人あたり50万円の損害賠償を請求し、
スト前の田中社長と従業員の話し合いの音声ファイルが意図的に編集され、報道されたなどとして、3人を名誉毀損(きそん)容疑などで道警に刑事告訴もしていたそうです。
一方、従業員や札幌地域労組は「ストは正当な権利だ」と主張。
3人の従業員(当初は4人)はスト後に労組を結成し、会社側との対立が続いていました。
札幌地域労組によると、会社側から問題解決の提案があり、労組側が示した和解条件案を受け入れる形で18日に和解が成立し、協定を結んだそうです。
田中社長からは「申し訳ありませんでした」との謝罪の言葉があったといいます。
和解協定の内容は9項目。まず会社側が、昨年10月以降の光熱費値上げ後の一連の対応が不適切と認めて謝罪。
その上で、従業員3人への損害賠償請求と刑事告訴を「理由がない」と認め、取り下げることとなったそうです。
また、従業員3人の雇用契約は3月15日で満了しましたが、契約書類と出入国在留管理庁への提出書類で契約期間が異なっており、
この問題については、当局への提出書類通りに9~10月までの給与と、ストに対する7日間の出勤停止処分期間の賃金を解決金として支払うことになったそうです。
3人は当初、雇用継続を求めていましたが、労組側が「労使紛争の激化で3人が会社に戻るのは難しいと判断した」とし、賃金補償に切り替えたそうです。
このほかの合意項目は、労組に交通費などの実費や弁護士費用などとして100万円を支払うこと、今回の不適切行為への謝罪文を会社ウェブサイトに1週間掲載すること、外国人労働者に対する不適切な対応を真摯(しんし)に反省し、再発防止に努めること、などの内容です。
札幌地域労組の三苫書記長は「会社側が一連の対応が誤りと認めたことで、私たちとしては、ストライキが正当と認められたものと判断し、「田中社長からは、潔い姿勢で誠実な謝罪をいただいた。ベトナム人労働者の権利、名誉が守られたのは大きい」と話されていました。
会見に同席した組合員のベトナム人男性は「(損害賠償など)撤回してくれて、解決してよかった。ありがとう」と感謝の気持ちを述べられたそうです。
花畑牧場は19日、自社サイトにコメントを掲載。「当社では、外国人労働者の受け入れ実績も浅く、対応や体制に至らない点があり、その結果ベトナム人従業員3名を含む多くのベトナム人従業員に大きな不安を与えてしまいました」とした上で、「その後の当社の対応にも不適切と思える部分があり、多くの誤解や余計な心配を招く結果になってしまいました。この場を借りて深く陳謝いたします」としています。
SNS上では「田中義剛、鬼だな」「ドス黒すぎるだろ」などと、花畑牧場側の対応を批判する声が多く上がりました。
今回の事件もそうですが、外国人従業員になら何をしても大丈夫という慢心な思い込みが引き起こした事件であり、
二度とこのような人権を軽率に扱うようなことがあってはならないと思います。
Youtubeチャンネルでご説明しております。
ぜひご視聴ください。
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