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2022.06.07就労ビザ
【Youtubeアップしました】 日本の魅力ない賃金、離れる人材、日本人駐在員の嘆き
本日は魅力ない賃金、離れる人材 ベトナム人技術者の視界から消えた貧しい日本という、
興味深い記事がありましたので、日経ビジネスの記事を引用します。
バブル崩壊から経済が停滞し、賃金が伸びない日本。
「安定」という居心地の良さを見いだす人々がいる一方で、経済的な成功を求めて、日本を離れていく人も後を絶たないのが現状です。
日本を去った、ある優秀なベトナム人エンジニアの言葉が重く響きましたので、海外で働く日本人駐在員の現状と併せて見て行きたいと思います。
「夢のようなオファーをもらった」。
ベトナムの最大都市ホーチミンで、エンジニアとして働くクオンさん(27歳)の声は弾んでいました。
2022年1月に英国に渡り、大手IT(情報技術)企業に就職、提示された月収は約5400ポンド(約81万円)。
現在は23万円弱なので、一気に3倍以上に膨らむ計算です。
クオンさんは3年前まで東京都内のITベンチャー企業で働いていました。
ベトナムの理系大学を卒業後、日本語学校の留学生として来日。週28時間以内のアルバイトが認められ、
エンジニアとしての技術を磨きました。クオンさんは、社を挙げたプロジェクトの中心チームにも加えてもらい、やりがいがあったそうです。
仕事が気に入ったクオンさんは日本語学校をやめ、アルバイト先に就職しました。
雇った社長も「日本人の社員4~5人分の業務を簡単にこなすほど優秀だった」と高評価です。
ただ、残業を目いっぱいしても月収は20万円をわずかに超える程度。
近年は、ホーチミンや首都ハノイの経済発展が著しく、日本とベトナムで収入に大きな差がなくなってきており、
クオンさんにとって、慣れ親しんだ母国に帰るのは自然な流れだったと思います。
帰国から1年が過ぎた頃、転機が訪れます。
英国企業からヘッドハントされ、思わぬ好待遇を提示され、「いつか大企業の一員として戻ることも考えた」という日本は、選択肢から消えてしまったようです。
厚生労働省によると、日本で働いている外国人は20年10月時点で約172万4000人。
国籍別ではベトナムが中国を抜いて最も多く、全体の約4分の1を占めています。
ただ、ベトナム人の間にも今では日本を敬遠する動きが広がっているそうです。
クオンさんは、「日本は貧しい人たちの出稼ぎ先にすぎず、周囲では中国で働きたい友人が増えている」とのことで、
人材獲得競争の中で、報酬に魅力のない日本企業は、海外の高度人材からそっぽを向かれかねないという厳しい現実を示しています。
一方日本の閉塞感と無縁でいられないのが、日本企業の駐在員たちだそうです。
「外食はできるだけ控えるようにしている。日本食レストランで食事すれば、すぐに1000円を超えてしまう。
頻繁に通う余裕はなく、自炊中心の生活をしているのが、現状のようです。
自動車部品を手掛ける中堅メーカーにつとめる40代のタイ駐在員はこう語ります。
月給は35万円前後で、うち半額程度がタイの通貨バーツで支給されます。
厳しい生活を送るレベルではありませんが、日本と同じ水準の生活をしようとすれば足りないそうです。
現地の経済成長に駐在員の待遇が追随できていないのが最大の理由です。
日本では20年前と今とで物価がほとんど変わっていないのに対して、タイの物価はおよそ1.5倍になり、
さらにこの間、外国為替市場ではバーツの価値が1バーツ=2.7円程度から同3.5円程度に上がりました。
「物価も為替も上がっているのに(手取りの)給与はむしろ減っている。徐々に追い詰められているような気がする」、
とタイに約10年駐在する別の中堅メーカーの駐在員も嘆いています。
大手企業の駐在員は中小企業と比べれば手厚い処遇を受けているそうですが、
それでも赴任先の国の物価や為替の上昇はなかなか考慮してもらえないのが現状のようです。
「家賃の補助基準が20年間ほとんど変わっていない。役員クラスでも、かつてのような豪奢(ごうしゃ)な物件には住めない」と、
ある大手自動車メーカーの駐在員は明かされています。
日本の本社によるコスト管理は厳しくなる一方で、ある大手メーカーのタイ拠点では、勤務時間外の社用車の利用が制限され、一部自己負担となったそうです。
ある大手金融機関では海外赴任手当が近く減額されるという話もでているようです。
タイだけではなく シンガポールで働く商社の駐在員は、買い物に訪れた日系ディスカウントストアで、
日本人と現地消費者の買い物の仕方が異なることに気づきました。
日本人は20%引きの乾物を狙い、価格の高いお刺し身やおすしは現地の人々が買っているそうです。
また、この駐在員の勤務先でも手当は削られつつあり、子どもがインターナショナルスクールに通う際に出ていた一部補助制度がなくなったそうです。
「日本人であることのステータスは確実に下がっている」とこの駐在員は話されています。
以前は花形駐在員でしたが、現況では日本人は世界で活躍できなくなり、一方外国人は大きな活躍の場を日本以外の国で見出しています。
成長が止まった日本。足元では為替の円安で外国人にとって働く場としての魅力はますます失せ、
日本の若者が海外留学するための金銭的なハードルは上がっており、これほどの閉塞感に覆われたのはなぜなのか、真剣に考える時期がきていると思います。
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