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Staff Blog
2025.04.28渡航認証制度
北マリアナ諸島活性化のカギとなるか、新入国しシステムの導入
北マリアナ諸島の観光産業と経済回復のカギとして注目される、新しい渡航認証制度「CNMI EVS-TAP(Economic Vitality & Security Travel Authorization Program)」が、2024年9月末に開始される予定です。
CNMIとは「Commonwealth of the Northern Mariana Islands」の略で、日本語では「北マリアナ諸島自治連邦区」を意味します。フィリピン海の東端に位置し、グアムを除く14の島々(サイパン島、テニアン島、ロタ島など)から構成されるアメリカの自治領です。
中でもサイパン島はCNMI最大の都市を有し、かつては日本から週14便の直行便が運航され、年間約16万人の日本人観光客が訪れていた時期もありました。しかし、航空会社のコスト削減による便数の削減や撤退、そして新型コロナウイルスのパンデミックが大きな打撃となりました。
現在では徐々に観光再開が進んでおり、ホテルのリブランドや改装など、受け入れ体制の整備が進行中です。
CNMIおよびグアムへの入国には、アメリカ本土とは異なる独自の入国制度「Guam-CNMI VWP(ビザ免除プログラム)」が存在します。この制度により、特定の国と地域のパスポート保有者はESTAやビザを取得せずに最大45日間の滞在が可能となります。
対象となる国・地域は以下の通りです: オーストラリア、ブルネイ、香港、日本、マレーシア、ナウル、ニュージーランド、パプアニューギニア、韓国、シンガポール、台湾、イギリス。
利用には以下の条件を満たす必要があります:
払い戻し不可の往復航空券を持っている
記入・署名済みのI-736フォームを入国時に持参
I-94 入国・出国記録の所持
有効なICAO準拠の機械読取式Eパスポートを保持
ESTAや有効なビザを持っている場合は、I-736は不要となります。
現在、中国籍のパスポート保有者は、グアムを除くCNMI地域に限って、I-736フォームを紙で提出すればビザなしで14日間の滞在が可能です。
これに対して、2024年9月30日から発効予定の新制度「CNMI EVS-TAP」によって、紙のI-736は廃止され、オンラインでの事前申請が義務付けられます。この制度では、申請後に審査が行われ、承認された場合のみ渡航が認められる仕組みとなっています。ESTAに類似した仕組みといえるでしょう。
この措置は、安全性の向上と入国手続きの効率化を目的としています。また、新型コロナによって大打撃を受けた北マリアナ諸島地域にとって、観光回復と経済活性化の大きな支援策になると期待されています。
制度の改善は進んでいるものの、現時点で中国本土とサイパンを結ぶ直行便は存在していません。2024年4月には、約5年ぶりに香港-サイパン便が再開されましたが、中国本土からの観光客は、香港、韓国・仁川、日本・成田などを経由してサイパンに到着する必要があります。
今後は直行便の再開や既存路線の増便が期待されており、CNMI地域の関係者もその実現を強く望んでいる状況です。
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なお、本記事の内容は2024年4月時点の情報に基づいております。渡航前には、必ず政府の公式サイト等で最新情報をご確認ください。
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