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【Youtubeアップしました】ベトナム人技能実習生の駆け込み寺

日本で命を絶つ若者たち…。技能実習生の「駆け込み寺」、ベトナム人住職が伝えたいこと、というHUFFPOST社の記事がありました。
どのようなことが起きているのか見ていきます。

国際社会から「現代の奴隷制」と揶揄される日本の技能実習制度。
過酷な労働環境や低賃金などを理由に失踪する実習生があとを絶たないことは、以前のよりご紹介してきましたが、
そんな実習生たちが目指す場所があるといいます。

埼玉県・本庄市の山あいにあるベトナム寺院・大恩寺は、ベトナム人技能実習生たちの「駆け込み寺」として知られていますが、駅から4キロ西にある寺までのバスはないそうです。
寺の住職のチーさんは、行き場をなくしたベトナム人実習生や留学生を一時的に保護し、帰国やビザ申請、仕事探しなどの支援をしてきたそうです。
コロナ禍では、倒産や業績の悪化を理由に企業から雇い止めされた実習生なども受け入れており、2020年4月以降、1000人以上が身を寄せてきました。

現在は15人ほどが生活しているそうです。
住職のチーさんは、7歳で出家し、ホーチミン市の大学で日本語を学んだのち、2001年に仏教の研究をするために来日したそうです。
県内の食品加工会社で働いているという技能実習生はベトナムから来日した技能実習生で、夫と離婚し、ベトナムに2人の娘を残してきたといいます。

来日するために120万円の借金をしていたこと、毎月の給料の手取り10万円から7、8万円ほどを返済に充てながら1年で返し終えたこと、
今は同じ額を家族に仕送りしていることで、職場に大きな不満はないそうですが、この女性のように、大半のベトナム人実習生が、
母国の「送り出し機関」に手数料などを支払うため高額な借金を背負って、日本にやってくるのが現状で、家族への仕送りのプレッシャーも大きいそうです。

そのため、運悪く理不尽な職場にあたってしまっても、強制帰国を言い渡されることを恐れて、声をあげず我慢してしまう人も多いといいます。
そこに追い討ちをかけるのが、食住隣接という閉ざされた環境、そして言葉や文化の壁だそうです。

建設関係の実習先企業から解雇されて寺で一時的に暮らすベトナム人の男性は、仕事で日本人の同僚から投げつけられた暴言が忘れられない、と言います。
日本語が分からず仕事でミスをすると、怒鳴られ、仕事は朝6時半から夜7時まで。移動時間が多く、残業代はつかなかったそうです。

一日の大半を同僚と過ごしますが、ほとんどコミュニケーションを取ることはなかったといいます。
心の支えになっているのは、毎晩電話で話すベトナムの家族だったそうです。

本堂には亡くなった実習生や留学生の位牌が並んでいます。最近も留学生の葬儀を行ったばかりだそうです。
そして、悲しいことに、日本で命を落としてしまう人もいます。

大恩寺ではこの2年間で、実習生や留学生など約200人の葬儀を行ってきたそうです。
実習先では重たい仕事や危険な仕事、日本人が嫌な仕事をさせるけれども、病気になった場合、誰も補償しない。
便利な社会の裏側に犠牲があるのを知ってほしいそうです。

自殺者もこの2年で8人。
ベトナムでは自殺は少ないのに、なぜ日本で、と住職のチーさんは悲痛な思いを話されています。
大恩寺では、実習生らを保護するだけではなく、生活に困窮する全国の実習生や留学生らに米などの食料を直接送ったり、日本語学校を通じて配ったりしてきたそうです。
その数は2020年4月以降、6万人にも及ぶそうで、これを支えたのが、日本の企業や市民団体、個人などの寄付やボランティア活動などだそうです。

支援者の中には、男性の農家でもベトナム男性が働いているといいます。
最後に住職のチーさんが「実習生をモノみたいにではなく人として扱ってほしい」と訴えられていたそうです。
このように、日本は文明を高めている国なのに、人権を尊重する国なのに、なぜそういうことが起きるのか、地方ではどんどん人口が減少していて、人も集まらないため、外国の方に頼るしかないのが現状です。
最近司法が、2月25日、「計画書通りに実習が行われないことは不法行為に当たる」と福岡高裁が認め、被告に慰謝料を支払うよう命じたそうですが、政府としては、何も対策を講じず、こうした草の根の善意の上に成り立つ技能実習制度の欠陥を感じざるを得ないと思います。

そして、私たちの便利な社会の裏側に、このような犠牲があることを私たちも認識する必要があると思います。

YouTubeチャンネルでご説明しております。
ぜひご視聴ください。

 

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