まだ5月ではありますが、早くも梅雨のような週間予報が出されている関東地方です。
憂鬱な気分に追い打ちをかけるようで残念ではありますが、今日は最近のアメリカビザ申請で懸念していることについてお届けしようと思います。
面接予約枠がかなり先まで埋まっています
本ブログをご覧いただいている方は既にご存じかと思われますが、ビザ発給にあたり受けなければならない面接の予約枠が非常に少ない状況が続いています。
特に観光・商用ビザのBカテゴリについては、本日(5月27日)時点で、東京で面接を申し込めるのは9月初旬です。このブログをご覧になっていらっしゃる方の中には、夏休みの渡米を予定されている方もいらっしゃるでしょうか。本ブログで繰り返しお伝えしている通り、あいにく観光目的では緊急リクエストが受理されません(緊急リクエストに関してはこちらのブログをご参照ください)。そのため、今夏の渡米に間に合うようビザの取得をご希望される方からのお問い合わせは、残念ながらお断りせざるを得ない状況です。ESTA利用条件をよくご確認の上、ESTAではなくビザで渡米される方は、時間に余裕を持った計画を立てることを強くお勧めします。
他のカテゴリのビザについてもかなり先でないと予約できない状況です。連日の報道を見る限り、移民・非移民に関わらず、ビザ発給の要件や数を厳しくしているのではないかという懸念を持ってはおりますが、今のところ、公式にビザの発給を制限するというアナウンスはなされていません。面接に行かれたお客様からのご報告によると、大使館・領事館の申請窓口は連日かなり混雑しているようで、単純に申請者数が処理数を上回っているのかもしれません。引き続き我々も動向を注視しているところです。
また、前述のESTA該当条件をご確認の上、明らかにその範疇から外れている、しかしチケットやホテルを予約してしまってキャンセルしたくない、という方からご相談を受けることがあります。例えば、2011年3月1日以降にイランなど対象国への渡航歴がある方(またはキューバに2021年1月12日以降に渡航・滞在した方)で「ESTAの質問に虚偽申告したらだめですよね」といったご相談です。はっきり申し上げますが、これは決して選択すべきではありません。2015年に成立した「ビザ免除プログラム改定およびテロリスト渡航防止法」という法律に基づき、アメリカがテロ対策と国家安全保障のために決定したものです。仮に虚偽申告をしてESTAの認証を得られたとしても、アメリカ到着時の入国審査で虚偽が明らかになれば、ESTA認証が取り消され入国を拒否されます(その場で帰りのチケットを予約させられ即刻帰国となります)。今後ESTAを使えないばかりか、永久入国禁止という厳しい処罰を受ける場合もありますので、くれぐれも正確な申告をしてください。
審査が厳しくなっていると感じています
以前にビザを取得された方で、有難いことにリピートでご依頼くださるお客様がいらっしゃいます。しかしながら、前回と同様に準備して申請したのに審査保留になったという事例が見られます。また、以前は求められなかった書類を追加で要求されるケースも出ています。更には、面接の場ではあまり書類に目を通してもらえず(とはいえ、全ての提出書類が受付でスキャンされるので書類の準備を怠ることはできません)、面接官からの質問に答えた時点で拒否が言い渡されたという事案も発生しています。提出書類を過不足なく揃えることが重要であることは言うまでもありませんが、これまで以上に面接官との直接的なやりとりの重要性が高まっている印象があります。口頭で的確に答えられるように準備し、必要に応じて書類に目を通してもらえるよう促すことができるかどうかがポイントとなってくるでしょう。弊社にご依頼いただたお客様には面接前のガイダンスもご提供しており、大変ご好評をいただいています。
以上、梅雨空の憂鬱を倍増させるような内容となってしまいましたが、アメリカビザ取得でお悩みの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。ご相談は、ページ最下部にある赤い[お問い合わせ]ボタンより、いつでも承っております。